透明少女

「凛…行こう?」

「うん!何組かなー?」


今日から通う高校…霜谷北高校に着き、私達は校門をくぐり、クラス表の前に凛と2人で向かう
他の人達より来るのが早かったのかほとんど人がいない

人がいない方が私は楽だけど


「えーっと、私は桂木だからー…」


キョロキョロとクラス表の周りで見渡す凛

ほとんど人がいないのだから近くで見ればいいのに、凛は遠目で見ている


「凛、もっと近くで見よう」

「あ、そうか!どうりでよく見えないと思った!」


そこは気づいて欲しかった…


「静野……あった、私3組…凛は?」


ぷるぷる震えている凛
その視線は下を向いている

…違うクラスだったのかな


「凛……」

「やったーーー!!!透花!同じクラスだよーーー!!」

「わっ、本当…?やったぁ…!」


違うのかと思った…
何と声をかけるか一瞬考えてしまった

凛と同じクラス

そのことが分かって1週間前からの僅かな緊張がとけた


「じゃあ、透花!1年、またよろしく!!」

「うん、また…よろしく、ね」


今日から、高校生
自分の胸がざわざわと胸騒ぎがすることに気づかないふりをして私は凛に笑いかけた





『凛、あなたは私が憎いでしょう?』

『私は全てお見通し、私もあなたが憎いから』