透明少女

「ご馳走様!!」

「…ご馳走様でした……美味しかった」

「いえいえー、お手伝いありがとう!」


ご飯を食べ終わった私達はソファに座ってのんびりと過ごしていた

凛は眠たいのか首をかくんと落とした


「……凛、先にお風呂入って…布団敷いとくから…」

「…うぬん……すまぬ……」


凛がお風呂場へと移動したのを見計らったように私の携帯が鳴った
コウからだ
青の電話でかけてきているから仕事関連だろう


「…もしもし」

『あ、透花、あのね仕事の依頼だよ』

「…蒼さん…?」

『そうだよ、蒼さんが透花をご指名したんだ』


私のことを指名する人は本当に限られている

それは私が人を限って透明化しているからだけど


「…で、内容は?」

『んー…今回はねちょっと複雑なんだ。データで送ると跡が付くからさ。直接聴きに来るか、資料でいいかな?』

「…面倒だから嫌」

『はっきりいうなぁ…』

「…私が跡消ししとく、から…データでいい」


コウは小さくため息をついて折角透花に会えると思ったのにと呟く


「…だから面倒なの…」

『冷たいなぁ、まあ、後で送っとくから見といてね」

「了解」


電話を切ってすぐタブレットにデータが届いた

コウの後では後でじゃない

私は送られてきたデータを自分の鍵をつけたフォルダに移してすぐに送られてきた痕跡を消した

凛がお風呂からあがってくるまでに見ておこうかな