透明少女

「…あれ…君は確か……」


驚いた、こんな所で会うのは初めてで

痩せこけた頬、不自然に上げた口角

怖い、何度か会ったことはあったけど何度見ても透花と親子と思えない


「透花…の、友達だったね」

「…こんにちは…透花のお父さん…」

「あぁ、こんにちは、確か凛ちゃん…だったね」


整った顔立ちなのが、また怖さを引き立てている
この人が、透花に暴力を振るっているのか…


「僕はたまにしか帰ってこれないんだけど…透花にどうも、最近会えなくてね」


そこで、言葉を区切り透花のお父さんは目を細めて私をみた


「凛ちゃん、何か聞いてないかい?」


細めた目は笑ってなくて、動揺している私にとってはとても恐ろしいものだった


「…っ…知りません…」

「…そうかい…まあ、何かあれば教えておくれ」


透花のお父さんは残念そうな声で言った後に、私に連絡先の書かれた紙を渡して帰って行った


大変だ、透花、透花に言わないと