透明少女

「手を出すなっていうのは分かるけど…関わるなってどういうこと?」


凛と同じく、覚えてない様子のコウ
だけど、私は覚えてる


「…凛とコウは昔会ったことがあるんだよ」

「…!!」


コウは大きく目を見開き驚いている


「コウが、私達…いや、凛に関わって、凛が、コウの昔のことを思い出せば…」


そう、思い出せば


「!!……殺さないといけない…」


コウは凛を殺さなければいけなくなる
もちろん私は黙っていない

そうなれば、私とコウはどちらかの命が果てるまで戦わなければならなくなる

コウはそれに気づいたのだろう

私からすまなそうに目を逸らした


「私はコウと戦いたくない…だけど凛のことは絶対に守る」

「…分かったよ…桂木 凛には最低限近づかないようにする」


諦めたように私の話に乗ってくれるコウはだけど、と続ける


「透花には近づいていいんだよね」

「…はぁ……凛がいないときだけなら…」

「よしっ!ならいいよっ!交渉成立ー!!」


パアッと表情は明るく変え、コウは私の手をとった


「透話、早速中に入りなよ!蒼さんも透花に会いたがってたよ!」


東條 蒼 (Touzyo Ao)…蒼さん
ここ、青のボス

私は蒼さんが苦手だ
あまり、気は進まないけれど

会わないで帰ると、蒼さんは私の家にまで来るので会って帰らなければならない