透明少女

コウが来るまで辺りを見回す

久し振りに来たけれど、何度来ても見渡す限り青

すると、スピーカーがかけてある正面窓口の隣の扉から青い服に身をまとったコウが出て来た


「透花!」

「…コウ」


青い服を着ているってことはコウは動いたのだろう

コウはあまり仕事をしないタイプらしいので、よっぽど重要な事だったのか


「随分と早いお出ましだね、せめて明日ぐらいかと思ってたよ」

「…待ってる余裕なんて無い」

「ははっ、分かってるよ」


そこでコウは区切るように小さくため息をついて、真剣な声で言った


「桂木 凛…のことだろ」

「…凛には手を出すな…」

「…透花の友達に手なんか出さないよ」


コウのことは信頼しているけれど、信用はしていない

だって、青は “ なんでもする ” 人達の集団なのだから