藤宮くんへの、初めての告白。


ドキドキ? いや、そんな可愛らしいものなんかじゃない。 バクバクが正解だ。

今にも心臓が飛び出そう。




トイレに行くと嘘をついて、私は1人先ほどマフラーを買ったお店に向かった。

それはマフラーをしていない藤宮くんにプレゼントする為だ。


ラッピングをしてもらおうかと思ったけど、私が巻きたいと思ってラッピング無しですぐに使えるようにタグとかを取ってもらった。


そして、またダッシュして藤宮くんのところに戻った。


早く、早く。 藤宮くんのところに戻りたい。 そして彼の驚いた姿を見たい。 早く、早く。


そして、はやくこの弾ける気持ちを藤宮くんに伝えたい…。



藤宮くんのところに戻ると彼は俯いていた。 携帯を弄ることやくただ俯いていた。

好都合と思った私は黙ってマフラーを首にかけると驚いた顔で私を見た藤宮くん。


驚いた顔でさえ、イケメンなのだから不公平なものだ。