「ありがとう、ユキ。 今日つけて行くよ」



私がそう返すとユキは嬉しそうに笑って部屋から出て行った。


時間は早いけど目が覚めた私は起き上がって昨日のうちに、未愛に買ってもらったガウチョパンツとそれに合う服を見て思わずニヤつく。


いつもより女の子らしさをアピールしてみた。 白のセーターはよく着るけどそれにアクセサリーをつけたことは一度もなかった。

そして靴は少しヒールの入ったブーツ。 歩くから疲れると思ってだけど背の高い藤宮くんと合わせたいから少しだけ。


早く藤宮くんに会いたい。 そして藤宮くんに「誕生日おめでとう」って言われたい。

……私って欲張りなのかなぁ?


一人で黙々と悩んでいると携帯の通知が来て、見るとナオ先輩からのお祝いメッセージだった。

後は未愛やナオ先輩から私の連絡を聞いたのか、凛先輩からもお祝いメッセージが届いていた。


未愛は0時ちょうどに届いている。 しかと長文。 凄いなぁと思うと同時に嬉しい。

最初に『最高と親友へ』って書かれていてそれだけで嬉しいのにそれ以上に嬉しいことがたくさん書いていた。


凛先輩からは勝手にナオ先輩から連絡先を教えてもらった謝罪とそれとお祝いメッセージと後はナオ先輩とちゃんと心が通じ合うことが出来たのは私のおかげだと書いていた。