「で、ねぇね、どっか行かないの?」



2度目の質問に思わず眉が寄る。


実はあの藤宮くんと一緒に帰った件(帰ってはいないけど)で孤立していた私はもっと孤立してしまい、

未愛と寺内さんと長沼さん以外の同級生の女子とはしゃべらなくなってしまった。


「私、友だちいないもん」


「うわっ… 悲し〜」


「うるさいなぁ〜!」




嫌味を言ってくるユキを睨んで溶けてきたアイスを一口で食べた。


うーーんっ、頭がキーンってする!
だけどそれが好きだったりするのだ。


ナオ先輩とは本当にいつも通りで第1図書室に人が来ない理由を聞くとそこには霊が出ると噂を流したらしい。

……ナオ先輩が。


すると見事誰も来なくなりナオ先輩がひとりで使っていたそうだ。

なんだか嬉しいなあ。本当は誰にも言わないつもりだったのに私だけに言ってくれるなんて。