「んっとそうだよな。」 ズキッ――― 「俺がなんのためにお前といる時間を削ってまで仕事してたとか知らねーだろ。」 「え!?」 「おらよっ」 投げ渡された小さな箱。 開けると… 「あ、あき、彰…聞いてたの??」 そこには、いつかの休日。 「結婚指輪はね~こんなのがいいんだっ」 って彰に雑誌を見せたけど 「あっそ」 って雑誌を見ずに終わったはずだった。 だけど今私の手の中には、その指輪がある。