恋愛アレルギー



私は…どうだろうか。
並にはモテるのではと思っている。
交際経験はほぼ0に等しいが、それなりに告白もされた経験もある。

なにはともあれ、就業後に飲みに行くのも久々で正直ワクワクしていた。

資料を片付け、着替えた後ゆりちゃんとの待ち合わせ場所に行く。

ゆりちゃんは気合い充分。
伊吹くんに本気だったからなあ。あのゆりちゃんが。

「藤岡っちってさ、」

「ん?」

「みょーに生真面目だよね(笑)」

「え、なんで!!そんな変?」

「いや、なんかこう純粋だなあって思ってさあ。」

「ちょっとバカにしたでしょゆりちゃん(笑)」

「wwwそーゆーとこ(笑)真面目に取りすぎ(笑)」

「え?(笑)」

「でも、そこが藤岡っちのいいところでもあるよね。」

「あ、ありがとう。」

「でもね、藤岡っち。」

「ん?」

「もっと自分に自信もった方がいいよ。藤岡っち、まじでいい女なのに。もったいないよ(笑)」

「いや、何にも出ないよゆりちゃんw」

「いやいやほんとに。」