「やーっほ!藤岡っち!」

「やっほ!ゆりちゃん!え、講義もう終わったの?」

「うん。今日は午前で切り上げたの。二日酔いで死にそう。」

「の割には元気だね。(笑)」

「いやいや昨日さー、お客さんと同伴で朝まで飲んでたの。辛かった。飲ませる人だから。」

「がんばるねーゆりちゃん。身体壊すのは辞めてね?(笑)」

「てかてか今日藤岡っち暇?」

「あー、夕方の講義受けたら今日バイトないし暇だけどー?どした?」

「昨日来た客がさー新しく出来たroyalってとこのホストらしくてさあ。女の子連れてきて?ね?ドンペリ入れるからーって。ドンペリ入れてもらっちゃったからさー、何人か女の子連れていかなきゃいけなくてさー。」

うっわー。最悪。ただでさえ男ダメなのにあの男だらけの男の香水の匂いする空間に行かなきゃいけないのか。やだな。
断ろー。

「藤岡っちも来ない?あたしの友達も何人か来るけど。」

「あ、いや、ホストクラブはちょっとさすがになあキツイって。男無理だし」

「言うと思った(笑)でもさほら、藤岡っち今ほんと男の子と喋らないじゃん?それじゃ社会出て多分困るよ。」

「うん……分かってる」

「練習と思ってくれればいいから!」

「……分かった。」

うわー。行かなきゃいけないのか。
明日じんましん確定だなー。最悪だ。
胃が痛いやばい。