僕の目の前には赤い塊が、鉄の匂いが鼻につく。
赤い塊のすぐ前に立つ下半身のない女の子は穏やかな表情で言った。
「ごめんね」
女の子はゆっくりとその、穏やかな表情のまま消えていった。