―♪~!♪~・・・

めんどくさい・・・。

そんな思いで私は、携帯のアラームをとめた。

少し寝てから、重たい体を起こした。

「いやな夢・・・」

そうあれは“夢”。

隣を見ると翼がいる・・・はず。

今はいないだけ。

夜になれば帰ってくる。

でも・・・壁にかかったスーツやスーツの下に置いてある鞄があの日の悲劇を物語った。

違う・・・あれは“夢”。

翼は、死んでない。

それでも、心が、体が締め付けられる。

頭だけがついていかなかった。

翼・・・君は、どこに行ったの?