鷹虎の守姫

あの後、家がどこにあるか分からなくて道に迷っていた事を話してくれたので、僕の家に来る?と言ってしまっていた。

そこで、スマホかケータイはある?と言うとケータイを出してきたので、心配させないように親に電話したら?と言うと、「両親ともに忙しいから、電話が来たらでますよ」と言っていた。

名前は蝶原 百合歌(ちょうはら ゆりか)だと言った。

名字をどこかで聞いたことがあると思ったけど、どうだったか思い出せなかった。

そこからである。
家に帰ったはいいものの、親になんて説明をしようかなと考えていると、1階から母が「ふうくん帰ってるんでしょ!出て来なさーい!」

と言われた。だから、もう仕方なく百合歌さんを連れて一階に降りた。

すると、母は「あら?こんな時間に帰ってきて、挙句の果てに女の子さらってきたの?いつの間にそんなに男らしくなったのかしら?」

と言いつつ「彼女の名前は?」と聞いてきたのでハッキリと「蝶原 百合歌さんです」と僕から言った。