僕「何でしょう?」

崚「いや、一応、もう気は感じれるようにはなったみたいだからな。何かに包まれるような感覚になったり、熱かったりっていう現象は、気を感じた時に感じれるものだからな。」

そう言われて僕は、少しビックリした。

僕「そうなんですか?」

崚「ああ。それに、本当ならあと5日間はかかる予定だったんだが…。才能とは恐ろしいな。これだと、お嬢は物凄く安心されるだろうな。」

僕「そう、ですか?」

そこで疑問に思った。なんであの日は百合歌さんひとりで歩いていたんだろうって。

僕「聞きたいことがあるんですけど、なんで3日前のあの夜、百合歌さんひとりで歩いてたんですか?」

崚「ああ。それは、お嬢が何も言わずに飛び出していったんだ。」

僕「え!?」

そう驚きながら百合歌さんの方を向く。