鷹虎の守姫

そして付き合った経緯を話してから、数分後。

その数分間、僕をじっと見ていた。

そして、何かがわかったような感じで、また僕に話しかけてきたボスは、こう言った。

ボス｢…少し体格がいいからと言ってあんなに強いわけないと思ったんだ。そこで、少し“見させて”貰ったら、案の定だった。｣

僕｢何がですか？｣

ボス｢君は知らない内に“気”を使っているんだよ。それも、自分では気が付いていないようだが、かなりの気の量だ。そこで、一つ提案があるんだが…。｣

僕｢ちょ、ま、待ってください！…気っていう力は知ってましたけど、僕にそんな力があるんですか！？それに…仮にですけど、僕にかなりの気の量があったとして、何で分かったんですか？｣

ボス｢だから、“見させて”貰ったんだよ。気の量をね。まさか、気で足を最大まで強化してこの俺を吹っ飛ばしたなんて、あなたは気づいてないでしょう？｣