「もしかしたら……誠は私の顔見たくないかも。もしそうなったら、誠のこと頼めるかしら?」
『ふふっ、問題ありません』
たまにあるんだ
寄って寝てしまうこと。
誠さんはお酒は強いけど
ある程度の時間になると
日中の忙しさもあり睡魔に襲われる
多分、今日も拓海が連れて帰ってきて
我が家のゲストルームで就寝するだろう
『……真紀さん、確認ですが、誠さんのお母さんが何も言わなかったら、欲しいですか?』
「……佳奈さん。……欲しいわ。だって、誠の子供よ?」
当たり前のことを聞いたけど
それを聞いて、私は決心した
『真紀さん、私に任せてください』
真紀さんはこの言葉をどう捉えたかわからない、
いや、多分…今日の誠さんに対してだと思うけど、私の決心は違う。

