思いもよらない再会に
ほろ酔いだった私は
一気に酔いがさめてしまう



後からわかった話
堤川さんがナンパ男から助けてくれたのは偶然な話だったけど

私がした話……堤川さんと似たような怪我をしているお客さん、私がカフェで働いている

その話を聞いた堤川さんがピンときたらしい


前に拓海さんが堤川さんに言ってたらしい


「毎朝行ってるカフェの子が「いってらっしゃい」って笑顔で言ってくれるんです、それが嬉しくて……毎日行っちゃうんです」



堤川さんと真紀さんは拓海さんの久々の恋愛を成就させようと、二人で私に会いに来た……という




「……ごめんね、望月さん」


『あ、いえっ。』


「……でも、これも何かの縁だね」


そう言って笑ってくれる拓海さん
止まりそうだった恋心はまた動き出した