出会いはカフェで



それから数週間……変わらない毎日
拓海さんは変わらず朝、コーヒーを買いに来るけど、特に……。


徐々に拓海さんに会える楽しみが
苦痛に変わっていった
苦痛というか……苦しい


そんなある日の夕方
もう上がる時間か、そう思い
持ち場を離れようとした時


「こんにちは、望月さん」


私に声をかけてきたのは、
以前、私を助けてくれた堤川さん

『こんにちは、来てくださったんですね!ありがとうございます』


堤川さんの横には
可愛らしい女の人がいた

もしかして……奥さん?


「望月さん、もう上がり?」


『あ…はい。』


「なら、ちょっと話そうか」


堤川さんのお誘いに少しビックリした
だって、奥さんいるのにいいの?
話するって何を……

……緊張する。