「ただいま」
「おい!どうしたんだよ!」
「今日で同居終わっちゃう…」
「でも、またすぐ会えるだろ。な?」
「でも…」
「でも?」
「後でわかるよ」

今日の莉奈は何かおかしい

卒業式も皆といるときもずっと上の空

莉奈の親友に聞いても知ってるけど教えないって言われた

俺、なんかしたのか?

「莉奈ー優くんーちょっと来て」
「ほら、来た」
「なんの事だよ」
「あのね (笑)」
「はい」
「…」
「私たちの家と優くんの家は隣どうしじゃない」
「そうですね」
「だから、家をねくっつけちゃおうと思うのよ」
「え!てことは莉奈と一緒なんですか?」
「そうよ、でも条件があるのよ」

ガタン!!

「莉奈怒らないでよ、勝手な事してるって事はわかってるのでもね、」
「お母さんは何もわかってなんかない!」

バタン!!

「お母さん、その条件って何ですか?」
「貴方たちが別れるって事、それに家を出るまで付き合わないこと」
「それは、あんまりです…」
「しかたないのよ」
「理由は理由は何ですか?」
「それは、教えられないわ」
「そう、で、すか」

バタン

「グス…」

トントン

「俺だけど」
「わかったでしょこれで」
「あーわかったよでも」
「でも?何よ家がくっつけばいつも二人でいられるし、家出れば付き合えるんだからその時付き合おうって事でしょ」
「わかってんじゃん」

ガチャン

「優、今日まで彼氏になってくれてありがと!私の事好きになってくれてありがとね(笑)」
「まい!待てよ!」


「お母さんもう、高校生だから一人暮らしするから」
「ダメよ」
「もう、そんなこと言ったって無駄だから」

ガチャ