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冬も終わり、春がやってきた。

高校生になった私は少しぶかぶかな制服を着て、高校へと急いだ。

春といってもまだ寒い風が吹き、私のスカートを揺らしていた。




キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴ると同時に教室がざわめく。

「〜♪」

私は音楽を聞いて鼻歌を歌っていた。

今だにクラスになじめない私は一人ぼっち。

けれど、別に嫌でもなかった。

私はこの曲とほぼ一緒に人生を歩んできたのだった。

『トキメキの瞬間に。』

この曲は私の人生を大きく変えるのであった。


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