コンコン。
ノックの音。お母さんだ。ドアノブが動いて、ゆっくりお母さんが入ってきた。ベッドの横にしゃがんで、
「ねぇ、優希。今日も学校行かないの?」
そう問いかける。

どうしてそんな悲しい顔してるの?
いつ死んだってわからない私をどうして心配してくれるの?

家族って不思議だ。血が繋がってるだけで、こんなにも人を心配することが出来るんだから。でもそれは同時に私にとって