「これから」の道

私は、仲間の呼び出し方など一欠片も知らなかったが、祠が一つ教えてくれた。
「呼び出す事は簡単なことだ強く願えばそれでいい。」
私は言われた通り、強く願った。一刻も早く、少しでもこの傷を癒したかった。
まだ決まったわけでもない希望を膨らませ、ただただ願った。
すると、何もない空間が割れて一人の女の子が出てきた。
その子は人形のような用紙をしており、肌が真っ黒だった。服も黒く、とても小さかった。
「わたし よばれた あなたが よんだ?」
その女の子は、喋ることになれない様子問いかけてきた。
「その通りだ。私はこの野原の守人。そなたと話がしたくて呼びした。」
女の子はニコりと笑った。
「ありがとう わたし みらい これからの まもりびと」
「みらい」と名乗っその子は、私の次の言葉を待っているように、体を揺らした。
「そなたは 私と同じような道を歩んできたと聞いた。是非、その話を聞かせて欲しい。」
みらいはパァっと顔を輝かせた。
「わたしと いっしょ なかま うれしい わたし ひとりだった ずっと」
みらいは私の手を取り、口を開けてニンマリ笑った。
その口を 私は見てしまった。
化け物の口だった。