「これから」の道

「おいしかったの わたし ひとたべるの すきになったの」
そう言って、みらいは口を開けてニンマリした。相変わらずその口は恐ろしく、これ以上この子に近づくなと本能が警告した。
「そうか そなたは力を持てず腐った"化け物"なのだな?」
私が冷めた目でそう言うと、みらいは頬っぺたを膨らませた。
「ちがう ばけもの わたし まもりびと」
「しかし、人を食べたのであれば、守人の血も汚れる。もうそなたは守人として生きていけない。」
私がキッパリとそう言うと、みらいはしょんぼりして顔を俯かせた。
「そう わかった ごめんなさい それで わたし どうすればいい」