人はどうして恋をして 傷ついて、悲しんで、苦しんで それでもまた、恋をするんだろう。 わたしは蓮琉から時間が止まったまま なのかもしれない。 それでも、歩と向き合おうと思えた。 でも、歩には大切な楓さんがいる。 わたしは、蓮琉の事は諦めた。 今回も同じようにただ諦めればいい。 ただ、思い出をなかったことにすればいい。 そう、自分に言い聞かせて そっと目を閉じた。