今日か…。いつ帰ってきても

わたしに勝ち目なんてないんだもんね。

どうしたらいいんだろう…。

「ん…。」

そう考えていると歩が起きて立ちがあった。

「あ、おはよう。」

「ん、おはよ。」

歩はニッコリ笑う。

それだけでもカッコイイ。

「あ、今日楓さん来るんだよね?」

「あ、あぁ。」

「迎えに行かなくてもいいの?空港まで。」

「うん。来てくれるのを待つよ。」

来てくれるって自信があるから言うんでしょ?

なんで好き同士なのに…。

楓さんと歩は離れてしまうんだろう。

どうしてなのかな。

それも歩が教えてくれることはない。