「はぁー。つっかれた。」

家…。まぁ歩の家だけど家につき、

ベッドにもたれかかってた時

「おい。」

不機嫌な顔をして入ってきたのは歩。

「なーに。」

「婚約者…。嫌か?」

いきなり聞く?

「んー。別に。」

「ならなんで断った?」

「だって…。結婚ってさたとえ政略結婚でも愛は必要じゃない?愛がない結婚なんて続かないんだよ。」

そう。愛が必要なんだ。

「愛か…。」

「あ、そういえばさ。楓さんって知ってる?」

歩の肩がビクッと反応する。

あ、聞いちゃいけないやつか。

「あぁ、一応。」

そっか。楓さんが好きなのかな?

だからわたしに確かめてた?

そんな時だった。



「こんばんわ〜。」

能天気でKYな美香さん。

「…。」

「…。」

「あらなに?2人ともそっけない感じ?まぁいいや。伝えに来ただけだし。」

「なんだ?」

「楓…。フランスから戻ってきたそうよ。」

歩がガバッと顔を上げる。

「楓が?本当に?!」

「歩…。あんたあからさまな態度とるの辞めなさいよね。」

「あ、ごめん。」

「まぁいい。明日には来るんじゃないの?ココに。ね?姫乃ちゃん、ちょっといい?」

「またか…。」

ますます気まずい雰囲気だけが残る。