「お姉ちゃん、退院おめでとう。」
みんな集まっていた。
お父さんやおばさん、そして、蓮琉。
もちろん歩も。
あれから歩には会わずに学校で顔を合わせるくらい。
特に何も話してはいない。
「蓮琉……。ちょっといい?」
わたしは今日
蓮琉に言うつもりだ。
「うん?どうした?」
わたしは蓮琉を部屋までつれてきた。
「あのね蓮琉…。」
「姫乃の部屋なんて久しぶりだ。
相変わらず綺麗だな。」
「蓮琉…。」
「あ!これ懐かしい。俺があげたヒマワリのゴム。」
「ねぇ、蓮琉。聞いて。」
「うん、ごめん。」
「蓮琉…。わたしたちね
兄妹だった。」

