気がつけば お母さんのお墓まで来ていた。 まだお昼だから人も少しいる。 「お母さん…。」 涙でぐしゃぐしゃのわたしの顔。 「お母さん…。どうして? どうして、蓮琉とわたしは兄妹なの? お母さんはどうして家庭があったのに…。 お母さん…。わたしはどうしたらいい?」 問いかけても返事がないことくらいわかる。 でも、誰かに聞いてほしい。 「姫乃…。」 どうして、 歩がここにいるの?