「え?」

「お姉ちゃん…。今のお姉ちゃんには蓮琉が必要だよ。」

「ひめ…の。」

「蓮琉。今までありがとう。わたしのこと好きになってくれて。
蓮琉が初めてだった。全部。わたしは幸せだった。本当にありがとう。」

これ以上いたらもう限界だ。

「姫乃…。おれ…。」

「もう、何も言わないで。蓮琉は笑って?
皆に愛されて。ちゃんと幸せになって。」

それだけいい、わたしは家に戻った。

少しだけ、追いかけてくれるって

期待してた。

蓮琉…。

ありがとう。大好き…。