あれからのお姉ちゃんとは何も変わってない。

おばさんとは…一切関わってない。

お父さんは相変わらず家にいない。

蓮琉…は、わたしのことをきにかけてくれる。

椎名は…。なにもない。


















「うわ…。」

今日は朝から机がない。

わたしの教科書は破り捨ててあった。

ここまで酷いとは…。

「ふふ。いいざま。」

クラスの女子なのか…。よく分からない子が笑ってる。

何が面白いのかさっぱり分からない。

「ねぇ、私の机知らない?」

誰の返事もない。

ちょっどタイミングの悪いところにきた椎名。

「姫乃…。なにやってんの?」

相変わらず眠そうな顔してる。

「なにもな…「机がなくなったんだってぇ。それをわたしたちのせいにしてるのよ。最低ー。」

わたしが話してるのに上から被さるように話す女の人たち。

「ほんと最低ー!」

「……。」
















「お前らのほうが最低だろ。こんな事して楽しい?お前らは何を思ってるか知らない。
でも、小学生以下のようなことするのもどうかと思う。しょうもない女だな。」

椎名はそれだけ言ってくすっと笑った。

まさかわたしを庇ってくれるとは思ってもなかったから。

「椎名…。」

「歩。」

「え?」

「俺のことは歩。」

「あ…歩…?」

「なんで疑問形なの?笑」

笑ってくれる椎……歩。

椎名は教室を出た。

「あ、歩まって。」

その後をおうわたし。

「あの、ありがとう!」

「別に?お前のためじゃない。俺が勝手にしたこと。」

「うん!それでも、嬉しかったから!!」

「なに、姫乃に感謝されるなんて変な感じ。笑」














歩。わたし頑張る。

蓮琉のためにも。


















この決意がダメだったのかな?

わたしはまさかあんなことになるなんて

思ってもなかったんだ。