3人が幼なじみ。
なら、蓮琉も椎名だってお姉ちゃんの事が大切だ。
それなのに、今この場に"わたし"という
お姉ちゃんのお父さんの愛人の子がいる。
それを知ってる蓮琉は居心地が良くないだろう。
椎名は……。知らない。だからまだ大丈夫だろう。
「え、お姉ちゃんお酒飲んだの?」
ビールの空き缶が5本。
全部お姉ちゃんが飲んだんだろう。
「えぇー?なぁーに?」
「お姉ちゃん…。お酒弱いじゃん。」
「いいじゃなぁーい。こっちだってねぇー
スートーレース!たまってんのよー。」
お姉ちゃんはすっかりよってる。
「ごめんね、椎名。」
「いや、大丈夫。凛々花だし。」
「そうえば、蓮琉。久しぶり。」
「おう、歩も大きくなったな。」
「なんだよ、そう変わりないよ。」
なんて笑ってるからわたしも居心地がよかった。
お姉ちゃんがあんなことを言うまでは……。

