foreverlove ~君がくれた恋~


ネットカフェ。漫画喫茶。

頭の中をよぎるのはそんな単語だけ。

こんな時に頼れる友達なんてわたしはいない。

公園にでもいよう。

もう夜の8時をまわってるころ。

こんな夜遅くに女ひとりでってなるけど

わたしを襲うような物好きなんていないだろう。

だから大丈夫だ。

今は夏だから寒くもなければ熱くもない。

今日がそんな天気でよかった。

1人でブランコに座ってると



















「なにこんな時間に1人?」


わたしの知ってる声が上から聞こえた。



「え?椎名……。」


「よっ、なにしてんの?」

「あー、ちょっと買い物…かな。」

「なに、買い物なのにあんたは公園にいんの?」

「いや、ちょっとね。」

「こんな夜に女ひとりでいると危ないぞ。」

「別にわたしを襲うような物好きなんていないから。」

「それでもダメ。帰るぞ。」

「……。」

「何お前。」

「今日は家に帰れない。」

「なんで?」

「お姉ちゃんの幼なじみの蓮琉が帰ってきてるの。だから…「え?蓮琉って…。前園 蓮琉?」

「あ、うん。知り合い?」

「え、いや。俺の幼なじみ。」















幼なじみ?

ってことはお姉ちゃんとも?!

「え?椎名ってお姉ちゃんとも幼なじみ?」

黙ってる椎名。

「あ、うん。そんな感じ。」

私には言いにくい事なのだろうか。

「そっか。なら今からうちにおいでよ。
蓮琉もお姉ちゃんも喜ぶよ。」

「え、でも姫乃は…。」

「わたしはいい。わたしがいると邪魔だから。」

「そんなことないだろ。凛々花は優しいじゃん。帰ろう。」

凛々花…。

呼び捨てにするひどの中なんだね。

まぁ、幼なじみだもんね。

胸のモヤモヤは消えずに、私の中でさ迷う。

「ただいま。」

「え?姫乃……と歩?!」

お姉ちゃんは嬉しそう。

「歩じゃん久しぶり!」

「おう。」

「えー!3人揃うなんて何年ぶり?!」

「ねぇ、蓮琉ー!歩だよっ!」

「え?!」

とひょこっと顔を出す蓮琉。

椎名は遠慮もせず中に入る。

わたしもその後を歩く。