「蓮琉くんが来るならもう少し、うんとご飯作ったのに!」
「そうだよ蓮琉。まさか今日くるなんて。」
「そうよ!しかも、今日はお母さんもお父さんも用事があるの。まだ4時だから大丈夫だけど…。」
「あ、そうなんですか?」
「そうなの。だから、もう少ししたらわたしは行くから。ごめんね、蓮琉くんゆっくりしていって?」
「あ、はい!」
「お母さん、もうそろそろ行っておけば?」
「そうね!早めにつくのも大切よね!なら私は行ってくるはね!」
そういって出ていってしまったお母さん。
もっと、きまずくなる。まさか3人だなんて。
「えっと、久しぶり。凛々花と姫乃。」
「久しぶり!蓮琉!」
「久しぶり。」
「蓮琉、先にお風呂入っていいよ!疲れてるでしょ?海外からだもんね。」
「おう!ありがとう、じゃあかりる。」
「はぁ。」
蓮琉がいなくなりため息が出る。
「ねぇ姫乃。」
「なに?」
「あんたさ、わたしが蓮琉のこと好きなの知ってたよね?」
「うん、まさかまだ好きなの?」
「別に?そういうわけでもない。けど、蓮琉も私が好きなの。」
「うん、だから?」
「あんたって、本当つかえない。気をきかせようとかないの?」
あ…。そういうことか。
まぁ、蓮琉も私のことが嫌いだから丁度いい。
「ごめん、そうだね。」
「わかってくれるならいいのよ。」
「うん。」
「はぁ、ありがとう。気持ちよかった。」
それから蓮琉は上がって
「あ、そういえば今からわたし友達の所に行かなきゃいけないの。」
「え?そうなの?」
お姉ちゃんは何も知らないように話しかける。
「うん、だから後は2人でごゆっくり。」
それだけを言い、わたしは財布と携帯をもって
家を出た。

