『乗り気でない合コンでも、身なりはそれなりにしておくこと。』
瑠花に言われたことを思い出して、仕方なく普段は着ないようなピンク系の服を手に取る。
違和感がすごい…
土曜日の朝。
約束の日が来てしまった。
「藍里~可愛いじゃん!」
「瑠花…おごりが目的だったんじゃなかったの?」
そう言って、瑠花の明らかに気合入れまくりの服装を見る。
まぁ似合ってるけど…似合ってるけど!
「まぁ本来の目的はそうよ。
でも猫田さんから聞いた話じゃ、とんでもないイケメンがいるらしいのよね~」
でた、イケメン大好物の瑠花さん。
好きな人と目の保養は別腹ってか!
「それで、可愛い格好してきたの?」
「ご名答、おめでとう」
あっちに気を持たれて、告白…なんてことされたら
瑠花はその人と付き合うのかな。
聖はどうするのかな。
「それより藍里。もうバス来るよ。」
「あ、うん。」
何はともあれ、集合時間まであと30分をきってる。
瑠花と待ち合わせ場所のカラオケに向かった。