こんなチャラい格好しなきゃそこそこモテると思うんだけどなぁ。
宝の持ち腐れってやつ?
結局二人で教室に向かった。
身長差をバカにされながら。
教室につくと、すでに瑠花が席についていた。
相変わらず来るの早いな。
「おはよう藍里……と、聖」
「おい!なんで俺がおまけみたいになってんの?」
「え?ちがうの?」
「違うよな!?」
そして相変わらず夫婦コントが絶えない。
もうこの二人付き合っちゃえばいいのに
そんなこと間違っても言ったら二人に半殺しにされるから言わないけど。
「…ん?何にやにやしてんの藍里」
「なんでもありませーん」
でもね、でもね
あたしは知ってるんだぞ。
瑠花が聖を好きだってこと。
何年付き合ってると思ってるんだい。
あたしに隠せることなんてないんだゾ。
