「か、顔近っ!? 離れてって!」
ひょいっと顔を覗きこんできた失礼野郎。
綺麗な顔が視界いっぱいに広がって焦ってしまった。
あーびっくりした…
「……………」
「ん?なに?」
ちょっと首を傾げるその仕草も、彼だから許せるのかもしれない。
こうやって落ち着いてよく見ると
本当にあたしは今までどうしてこいつの存在に気づかなかったんだろう。
バス停にいる女子高生や小学生
サラリーマンのおじさんでさえ
彼の美貌に目を奪われているというのに。
「あんたって…」
「侑李」
「………そう呼ばなきゃダメ?」
「じゃあダーリンって呼んで」
「侑李って大学生とかなの?」
途中で挟んだ 失礼野郎…あ、侑李の発言は無視して質問をふっかけた。
見た目的にあたしより年上って感じだし
制服じゃないから高校生では無いような気もする。
このへんに私服登校が許可されてる高校もない。
「んーいくつくらいに見える?」
「えっと、19歳くらい?」
「じゃあそれでいいや」
いや、ちがうよね?
よくありませんよね?
話し聞いてます?
あたしはあなたの年齢を聞きました。
いくつ?
↓
いくつに見える?
↓
19歳くらいに見える
↓
じゃあそれでいいや
いや、おかしいおかしい。
