君といれる奇跡

「どーやって戻るんだろ」

あれからずっと考えてた
人間界に戻る方法をひたすら考えて考えて考えて…

「あーー、やっぱわかんないー!」

まったく思いつかない!
私こんなに馬鹿なの!?

「やっぱいた」

「あ、天」

「おまえ必ずいない時はこの丘だよな
そんなこの場所が好きか?」

「好きっていうか落ち着く?」

んな話してる場合じゃなくて!

「ねぇ、どーしたら戻れるんかな?」

「俺に聞くなよ」

だよねー
やっぱここはあの人に聞くしか!

「主様は絶対やめろよ。記憶消されるぞ」

「バレたか。でも他に方法がないよ」

「今回はダメだ。もし記憶が消されてお前との記憶がなくなるなんて俺はやだ」

「天…」

そんなん私だってやだ
この世界も大好きだよ?みんな温かいし、優しいしでも…

「戻りたい」

ずっと待っていてくれてる海の為にも
きっと、私たちが戻る以外海は安心できないから。
2人、沈黙が続いた
少ししてため息が聞こえた
顔を上げてみると

「無理すんなよ。なにかあれば俺が守るから絶対」

「天…いつも私のワガママに振り回してごめんね」

「ほんとだよ。お前にはいつも振り回される」

「そうだね」

2人で主様のいる場所に向かった。
私もあなたを守るから