天が上手い具合に説明してくれて私たちは人間界に行けることができた。
そして『海』という男にまた会えた。

「私たちについて教えて。何も覚えてないの」

「また会えるなんて嬉しいよ。よくわかんないけど良いよ。2人ともおれんちにおいで」

そう言われて着いてきたのは海の家
周りは家がたくさんあった

「ここだよ、おれんち。この右隣が美月んち。そのまた隣が陽んちだよ。俺たちは幼馴染みなんだ」

「そうなんだ」

全部が全部すぐに理解出来るわけがない
一言言葉を返して行く

「最初は俺と美月だけだったんだ。
生まれる前から親同士が仲良くてね。
少し経ってから陽んちが引っ越してきたんだ。その頃俺たちはまだ生まれてなかった。それから少し経ってから俺たち3人は生まれた。
誕生日は美月が4月26日、俺が5月6日、陽が7月11日だよ」

幼稚園、小、中、高って同じ学校だったんだーとニコニコしながら1から話してくれた。

この人は、ほんとに美月と陽って人たちのことが大好きなんだなって思った。

今日わかったのは自分の名前が美月ってことと幼馴染みがいること、誕生日だった。
あんまり話させるのも申し訳ないからそれだけ聞いて帰ることにした。

「またきてねー!」

そういって笑顔で手を振ってくれた

「ねぇ、天。…なんであの人は私たちのこと受け入れてるのかな?不思議に思わないんかな?」

「さぁな。俺たちが幼馴染みだからじゃないか?」

「そっかーまたききいこーね」