「相変わらず成績優秀だな。この仕事を1日で終わらせる奴なんてそうそういないぞ。ま、この調子で頼むぞ」
聞こえるのはこの仕事の上司だ。
株山(かぶやま)って名前
カブって呼んでいる
俺たち2人は結構仕事は出来る方だった
そのため成績優秀。
結構大きい仕事は俺たちがやることが多いぐらい。

あの後、仕事が達成したため書類を提出にきた。こいつは隣でずっと俯いて黙ったまま。まぁ、無理もない。こんなん初めてだからな。こいつは結構人?に惑わされやすい。

「あの、カブちゃん」

「ん?」

いやな予感がする

「カブちゃんは私のか…モゴゴゴ!」

「また次の依頼あったらよろしく。ほら行くぞ」

すぐにこいつの口を手で塞いで逃げた。

「…ぷは!何するのよ!」

「お前はあほか!この世界のオキテ忘れたのか!?」

「忘れてないよ!『人間界の物と関わらないこと、もし破ったら処罰を下す』でしょ?」

「だったらやめとけ。ほら見てみろ」

そう言って向こうにいる人だかりを見つめる

「あれって…」

人間界でいったら20代か?まだ若そうな女がこの世界の主と話をしていた。そんな安っぽい話ではない

「お許しください!主様!(あるじさま)
わたくしはあのお方の側にいたいのです!」

「ばかもの!人間界の物と天国界の物は世界が違うんだぞ!!」

主様の秘書らしきものが罵声を浴びる

「たとえ、私が違う世界の物だとしても私がずっとこのままの姿でもあのお方は私の側にずっといたいとおっしゃってくれたのです!恋というものを教えてくださったのです!」

「たとえどんなに大切な物であろうと人間界と関わってはならぬ」

「ですが!主様…!」

「残念だが…この者を処罰する。連れてってくれ」

そう言って若そうな女は連れて行かれた
処罰とは今までの記憶を消すだけ
またこの世界で一番最初からやり直す
軽い処罰だけれどすごく残酷だ

「あーなりたくないだろ。だからやめとけ」

「…ごめんね。天。それでも私は真実を知りたいの。なにかつっかえてるような気がするの」

「はぁ?いまのみてたろ?バカか」

「うん、ごめんね」

はぁ、ついついため息がでる。
こいつは変なとこで曲げない。

「ったく、わかったよ。少しだけだからな。おれも何かつっかえてるし」

そしてそんなこいつにおれは甘い
そう言ったら嬉しそうに笑って

「ありがと!天!」

「その代わり、オキテは絶対だからな。仕事以外人間界に入ることは出来ないし…うまい話つけて人間界乗り込むぞ」

「うん!!」