君といれる奇跡

人間界に着き周りを見渡した

「その『高校生』はどこにいるの?」

依頼の子を探さなきゃ仕事ができない
男女のプロフィールが書いてある紙を見る。

「××高校だと」

「んじゃ、ちゃっちゃと行って終わらせますか」

「あぁ、行くか」

ーーーーーーーーーーーー

「結ばれてよかったねー」

「あぁ、今回は男の方が内気で疲れた」

「意外だよねー!あんな怖そうなのに」
二人で話しながら人間界を歩いていた

すると、数m先に1人の少年が立ち止まってこちらを見ていた

「え、美月?(みつき)」

え?今なんて言ったの?

名前を呼んだ瞬間こっちに駆け寄ってきた。

「美月だよね!どうして!?いま病院じゃ…てかその格好どうしたの?」

「おい、お前誰だ?なんで俺たちが見える」

「え?陽(よう)?…なんで陽までここに?」

「あ、あの、貴方誰?なんで私たちが見えるの?『美月』『陽』って誰なの?」

頭がパンクしそうだった
一体それは誰なの?

「え、何言ってるの?俺だよ。
『海』(かい)だよ。それよりもう目が覚めたの?」

「何言ってんだ…おい、帰るぞ。いやな予感がする」

「……あ、うん」

私もいやな予感がした
この人に会った瞬間何かがざわついた
逃げようと後ろに向いて歩き出そうとした。

「え、まって!美月!陽!……」

急いで走ってその人が見えなくなった瞬間に飛んで天国界に帰った


一体あの人は何なんだろう
『美月』『陽』って誰のことなの?
私たちがその名前なの?
私たちが生きていた頃を知っているの?
わからない…