洋装に着替えた私は、今になって少々気後れしていた。
やっぱりウェディングドレスというものは、それが似合う年齢というものがあると思うのだ。
無理して着ている様に見えるんじゃない?
心のなかで笑われてしまうんじゃない?
そんな私の所へ、着替えが終わった和樹が入って来て、
満面の笑みで嬉しそうに言ってくれた。
「お嬢様、やはり純白のウェディングドレスは大正解でございましたね。
私は女優かモデルを妻に娶った気分でございますよ。
お綺麗でございます、雪恵お嬢様」
「和樹が誉めてくれて嬉しいわ。
私、ちょっと心配になっていたのよ。
ウェディングドレスは無理だったかもって。
でも、和樹が喜んでくれているんだもの、他の人に笑われてもいいのよね」
「そんな心配はご無用にございます。
笑われることなどございません。
美しいお嬢様には無理などではございません。
ご自身をわかっていらっしゃらないのでございます。
お嬢様はお綺麗で可愛らしくていらっしゃいますよ?」
「そう……大丈夫なのかしらね…。
あ、そうだわ和樹、私は和樹の奥さんになったのよね?
だったらいつまでも私がお嬢様と呼ばれるのはおかしいわ。呼び捨てでよくってよ?」
「お嬢様……呼び捨てにすることは……執事である以上、無理でございます。
それはお嬢様のご希望でございますか?」
「そうね…。だって、恋人同士でも夫婦でも、呼び捨てにするじゃない?親密度の表れよね?
そうそう、西島さんとお話している時みたいにしてくれないかしら…」
「雪恵様……あの害虫と雪恵様は同様には出来ません。
でも、『お嬢様』はもう卒業致しましょう。
それが雪恵様のご希望でございましたら、呼び捨ても…努力させて頂きたく存じます。
しかしながら、執事として仕えている時は無理でございますのでご容赦願います」
「うふふ…。ありがとう。
我がままでごめんなさいね、旦那様」
「だっ……旦那様、でございますか…。
私は呼び捨てで構いませんが…」
「はい、かしこまりました、旦那様」
「……………」
やっぱりウェディングドレスというものは、それが似合う年齢というものがあると思うのだ。
無理して着ている様に見えるんじゃない?
心のなかで笑われてしまうんじゃない?
そんな私の所へ、着替えが終わった和樹が入って来て、
満面の笑みで嬉しそうに言ってくれた。
「お嬢様、やはり純白のウェディングドレスは大正解でございましたね。
私は女優かモデルを妻に娶った気分でございますよ。
お綺麗でございます、雪恵お嬢様」
「和樹が誉めてくれて嬉しいわ。
私、ちょっと心配になっていたのよ。
ウェディングドレスは無理だったかもって。
でも、和樹が喜んでくれているんだもの、他の人に笑われてもいいのよね」
「そんな心配はご無用にございます。
笑われることなどございません。
美しいお嬢様には無理などではございません。
ご自身をわかっていらっしゃらないのでございます。
お嬢様はお綺麗で可愛らしくていらっしゃいますよ?」
「そう……大丈夫なのかしらね…。
あ、そうだわ和樹、私は和樹の奥さんになったのよね?
だったらいつまでも私がお嬢様と呼ばれるのはおかしいわ。呼び捨てでよくってよ?」
「お嬢様……呼び捨てにすることは……執事である以上、無理でございます。
それはお嬢様のご希望でございますか?」
「そうね…。だって、恋人同士でも夫婦でも、呼び捨てにするじゃない?親密度の表れよね?
そうそう、西島さんとお話している時みたいにしてくれないかしら…」
「雪恵様……あの害虫と雪恵様は同様には出来ません。
でも、『お嬢様』はもう卒業致しましょう。
それが雪恵様のご希望でございましたら、呼び捨ても…努力させて頂きたく存じます。
しかしながら、執事として仕えている時は無理でございますのでご容赦願います」
「うふふ…。ありがとう。
我がままでごめんなさいね、旦那様」
「だっ……旦那様、でございますか…。
私は呼び捨てで構いませんが…」
「はい、かしこまりました、旦那様」
「……………」


