「ゆうくん」


でもそんな君は絶対に“何で”なんて聞かない。


「今日は…記念日なんだ…」

「そっか」


ただ、僕の隣で僕に寄り添って
向日葵のような笑顔で温めてくれた。

僕の過去を知ってくれているから。


「“優香”さん記念日おめでとう」


笑って空を見上げてそう呟く彼女。

僕も黙って空を見上げる。



今からおよそ3年前。

僕と“優香”は出会った。