燦々と照りつける太陽。

さらさらと流れてくる優しい風。

その暖かさに思わず微笑み眼を閉じた。

聞こえるのは風が揺らす木の葉の音だけ。


「今日は記念日だね」


隣には誰も居ない。

今は僕の隣に居てくれない君を思って呟く。

そんな僕の眼からは一筋の涙がこぼれていた。