ということは、神澤さんに教えてもらえばいいじゃないかと言われると思うが、残念ながら神澤さんは逃げてしまうだろう。
「…しょうがない…神澤、悪いが放課後黒井に数学教えてやってくれ」
「「…は」」
見事にハモった。
俺は教卓の前でフリーズをした。
目の前にいる、神澤さんと2人で勉強!?
無理だろ無理だろ無理だろ!!
大体、神澤さん逃げちゃうだろうし!
「…無理です先生」
「そうですよ!」
「神澤、頼む」
「…断固拒否します」
「ですよね…」
俺は、教卓の前で脱力した。
わかってるけど、わかってるけどさ。
ほんなバッサリ言わないでやってくれ…。
俺の心はデリケートなんだ。

