「正解。次の問題…黒井。解いてみろ」
「…はあっ!?」
まさか、ここでまさか俺を指名してくるとは!
流れ的には俺だってわかってたけど?
でも俺の成績わかってて差してくるのかな、この先生…。
仕方がなく渋々黒板の前に立つ。
ああ…まったくわからない。
大体、このxどこからきやがったんだ。
どうしようもなく、勘で答えてみた。
「不正解。…これ復習なんだけどな、黒井?」
「俺は国語派なんだよ!」
「馬鹿じゃねえの!?だっせええ」
「奏汰馬鹿だ馬鹿!」
「うるせええええっっっ」
俺は国語しかできない。
この間のテストは、95点と高得点をマークしたものの、学年2位だった。
勿論、国語のテスト1位は神澤さん。
…神澤さんなら負けてもいいんだけどさ。
なんかこのクラスの奴らに馬鹿にされるのだけは、真っ平御免だ!
やってやる!
と思うのだが…。残念ながら、俺は数学が大嫌いだ。教えてくれる友だちも、多分いない。
何故なら、俺の友だちは全員部活に所属しているからだ。
…神澤さんは、確か…無所属だったはず。

