先生はとても片手をひらひらさせながら、教室を出て行った。 「…神澤さん」 「ふぁい!?…ご、ごめんなさい、つい…」 「いやいやいや、食べおってからでいいからさ、うん。来てくれただけで充分だし嬉しいし」 「…ごめんなさい…」 それだけ呟くと、またロールケーキと葛藤している神澤さんを見るとなんだか微笑ましい。 俺にはひとりの妹がいる。 名前は、黒井 とも(くろい とも)。 幼稚園児で、今は年長。 来年、小学生に上がる。