高校生活が始まってもなお、ひとりで過ごす女子生徒がいる。 名前は、神澤 結衣菜(かんざわ ゆいな)。 その女子生徒は、常にひとりで登下校も移動教室も休み時間も、ついには昼の弁当を食べる時間でさえもひとりだ。 セミロングの髪を束ね、黒縁メガネをかけたいわゆる地味な女子生徒なのだが、雰囲気はいたって普通だし、嫌な顔ひとつ見たことはない。 そんな神澤さんは、この現状をどう思っているのだろう。 気にしてはいないのだろうか。