ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



*


次の日、私は杏華にまた相談していた。


「さくちゃんに伝えたら気まずくなっちゃうかなー……。」


「なるわけないでしょ。」



杏華さん、そんな簡単に言わないでくださいよ。


「わかんないじゃん!!!


怖くて言えないよ…」



「わかってる!!!陽和がバカなだけだから!」




なっ!?バカ!?!?

私が!?!?なんで!!!


「なんで私がバカなのよー!」


「だって気づいてないじゃない。」


「何に?」


「はぁ…これだからお馬鹿さんなのよ。」


意味がわからないんてすけど!

なんでそーなるのさ!!


「なんでよー……。」


「はいはい、もういいわ。

もういいから、言っちゃいなさいよ!!」


そんなに呆れなくてもいーじゃない。

そんな簡単に言えないわ!!!


「言えるもんならとっくに言ってるもん。」