ねぇ、好きだよ。―幼馴染に片想い―



*

陽和side


杏華と買い物を済ませてのんびり歩いていると、さくちゃんと和希くんの姿が見えた。


和希くんが手を上げて私達を呼んだから私も手を振り返した。



「この後予定ある人ー!」


4人で集まると、和希くんが元気よくそう言った。


残りの3人はぽかんとした様子で「特に何もないけど…。」と答えた。


「ちょっと、何するつもりよ。」


杏華が聞くと、和希くんは「よくぞ聞いてくれました~!!」と言って、手に持っていた大きな袋からある物を取り出した。


「え、和希くん、それって……」


「ピンポーン!これから皆で花火をやりまーす!!」


そう、和希くんが持っていたのは沢山の種類の花火が入ったカラフルな袋だった。


「これからって…‥今10月だぞ?」


「いーじゃねーか、そんなこと!

季節なんか気にしない気にしない!」


さくちゃんが聞くと、和希くんはおちゃらけた様子で外へ出るために、出口へと向かっていった。


出口に向かう途中、さくちゃんは「…ったく、アイツは…」と独り言を話していた。


怒ってるようだけどすごく嬉しそうなさくちゃん。


ふふッ、なんだかんだでさくちゃんは和希くんが大好きなんだよね。


「陽和、なんで笑ってんの?」


さくちゃんにそう聞かれて私は慌てて、


「なんでもないよ!」


と、答えた。



「ふーん?まぁ、いいけど。

それより花火、急だったけど楽しもうな。」


さくちゃんはそう言って私の頭にぽんっと手を置いた。



「うんっ!」


私はそれが嬉しくて、頬を緩ませながら頷いた。